少し前の作品ですが、面白かったですね〜。 犬童一心監督と脚本家・渡辺あやのコンビ第2弾の作品なのですが、 第1弾の「ジョゼと虎と魚たち」がスマッシュヒットしたので、 この作品も好きな方が多いと思います。 風変わりな設定と、くすっと笑える人達と、独特な世界観がたまらない。 意外とスカッとする作品なので、また観たくなります。 かつてゲイとして生きることを選び、自分と母を捨てた父親を嫌い、 その存在を否定して生きてきた沙織は、 春彦という若い男から父がガンで余命いくばくもないことを知らされる。 春彦は父が営むゲイのための老人ホームで働く、父親の恋人だった。 この映画を観て、たしかに、ゲイの人たちための終の棲家ってないなぁと気づきました。 ゲイの人たちというのは、私にとっては会いそうで会えない芸能人のような存在で、 周りにいたかもしれないけど、そのことに気づいたことがなかったから、 結局その存在がなかなか信じられないものになっています。 一度だけゲイバーに行ったことがありますが、 ただただ面白かったなぁというだけで、身近な存在になることはないなぁと思いました。 ですが、そのバーにいたものすごい酔っぱらいが、 ゲイバーの方々のショーを邪魔して全裸になって踊りだしちゃって・・・ スタッフの方々を馬鹿にしてるんじゃないか?と腹が立ちました。 自分の本当の姿を認めて生きているなんて、すごいことじゃないですか。 私や、その酔っ払いなんかよりも、立派に生きているんじゃないか? とさえ思いました。 自分の父親がゲイだった・・・なんて、想像も出来ない。 子供の頃は、自分の両親は何でも出来て、 嘘もつかず間違いがない人だとすら思っていたけど、 大人になるにつれて、 私の父だって物に当たるんだ、とか、 私の母だって不注意で車ぶつけちゃうこともあるんだ、とか、 人のせいにして逃げることや、言い訳しちゃうことがあるんだと気づき始めた時、 私は何となく親に反抗し始めていました。 その頃よりもっと大人になった今、 人間なんて間違いだらけだし、完璧な人なんていないんだとわかり、 その反抗心もなくなり、周りを許せるようにもなりましたが、 父親がゲイだったという、特殊すぎる事情の場合、 なかなか大人になることはできませんね。 このシーン、好きです。 地味でブサイクなメイクがほどこされた柴咲コウさん。 ネガティブでおとなしい24歳の女の子が一瞬ハジけるシーン。 笑っちゃうけどかわいくて、内面が少〜し見えちゃうところ。 それにしても、柴咲コウさんは、実物はクールビューティーな方だけど、 ブサイクにも美人にもなれる、なかなかいい役者さんですよね。 あと、存在感がすごい。 存在感と言えば、春彦というゲイの美少年を演じたオダギリ・ジョーもすごい。 立ち振る舞いがもう完璧にセクシーで、でもきっと普段の彼とは違っていて、 この役が相当ハマっているなと思いました。 周りにゲイの人がいないから、本当によくわからないけど、 こんな美しいタイプもいるのでしょうか? 少しだけ、宝塚の男役みたいです(〃ω〃) 設定は不思議だけど、これは美しい友情や愛が描かれたヒューマンドラマ。 その淡々と進むストーリーがすごく好きです。 邦画らしくていい。 何だかよくわからないけど、心掴まれた感じになるはずです。 にほんブログ村 にほんブログ村 いつも応援ありがとうございますm(_ _)m
by movie-mylove
| 2013-07-01 09:11
| drama
|
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||